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【第18号】やりたいことができる環境で、成功体験の癖をつけてほしい|「魔法にかかったロバ」代表・山崎達哉さん
2017/07/21

「魔法にかかったロバ」ってどんなお店?

京都市の北の方、北野白梅町のあたりに大将軍商店街がある。西大路通りから中立売通までおよそ400mにわたるこの商店街、実は「一条妖怪ストリート」の名で知られている場所だ。

yokai street

商店街に入ると、あるわ、あるわ、妖怪のオブジェがあちらこちらに。そんな中、ひときわ変わったお店があると聞いてやって来た。店の名は「魔法にかかったロバ(通称:まほロバ)」。なんと、毎日店長が変わるという “日替わり店長” のお店なのだ。

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まほロバの看板。この日は「STAR WARS BAR」が開店中だった。

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通りからお店を覗いてみる。むむむ、なにやら楽しそうではないか

 

代表をされている山崎達哉さんと、大学生の傍、運営に携わり、この4月からまほロバに就職された代表代行の富樫葵さんにお話を伺った。

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「まほロバ」代表代行の富樫葵さん(左)、代表の山崎達哉さん(右)

山崎さんは、立命館大学の産業社会学部出身。卒業後に「若者がもっと社会に接したり、社会に対して表現できたり、もっと社会を知ることのできる機会を多くしたい」と東京の大手広告会社へ就職。その後、体調を崩して京都に戻ったが「若者と社会を繋げたい」という想いは変わらなかったそう。

「何かやりたい人がなんでもやれる機会を提供する場がつくりたかったんです。」と山崎さん。そうして、2011年、まほロバが誕生。

改めて“日替わり店長”のお店について教えてください!

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若者と社会を繋げるというコンセプトのもとに運営されているお店が、なぜ日替わり店長なのだろうか。その理由を「普通の店では起こり得ない “人の流れ” を作りたかった」と山崎さんは語る。

取材日には、「スターウォーズ」をテーマにした店が出現していた。その店長たちは京都産業大学の学生、デザイナー、児童館の先生、と職業も年齢もばらばら。そんな彼らは、ここでそれぞれ違う店を出店していて、それぞれ違うテーマをきっかけに出会い、偶然見つけた「スターウォーズ」という共通点から一緒に企画をすることになったという。

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スターウォーズグッズがずらり。店長たちのスターウォーズ愛がにじみ出ている。

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店長たちもお客もスターウォーズのDVDを鑑賞。そして店長たちからレクチャーが。

「毎日お店のテーマが違うから、そこに引き寄せられていろんなお客さんが来てくれます。僕は、その人たちが『まほロバ』という一つの空間に集まることで、出会い、つながり、一緒に何かをつくっていく仕組みをつくっているんです」と山崎さん。

まさしく、毎度カラーの違うお店が展開されるまほロバだからこそ生まれる出会いがたくさんあるのだろう。

毎日違う店長がお店をオープンするが、実は「昼の部」と「夜の部」でも違う。「入れ替えとか大変じゃないんですか?」という問いかけに「もちろん、大変です(笑)」と口を揃える山崎さんと富樫さん。

1時間の入れ替え時間で、昼も夜もまわし、時には朝にも開店する。それでもお店を開け続ける理由は「できるから」だという。

山崎さんは、閉店後の時間すらもったいないと思っているそう。彼の中で、“限られた環境の中でやれることはやりつくす” が経営者としてのテーマだからこそ、この物件を徹底的に使いきることをいつも考えているのだとか。

まほロバの店長さんのこれからって?

一回きりの出店から、毎週恒例のお店まで、さまざまな店長がカウンターに立っている。「若者と社会を繋ぐ」をコンセプトに、小さくチャレンジする場を提供しているまほロバは、店長になる彼ら・彼女らにどのような未来を描いてほしいと考えるのだろう。

この問いに対して山崎さんは、「サラリーマンを否定する気は全くない」と断ったうえで、次のように語る。

いろんなチャレンジができる場所だからこそ、店長たちには自分がやりたいことを見つけてもらえたら嬉しいですね。そして、やりたいことを叶えるために誰かのもとに就職するんじゃなくて、自分で仕事を起こしたいって人が出てきてほしい。できれば、年に1人くらいは起業する人が出てきてほしいですね。」

tatsuya yamazaki

自分の仕事を面白いと思っているのであれば、サラリーマンも立派な選択肢だし、人には得手不得手があるから全員が起業しなければいけないわけでもない、なにがなんでも起業を推し進めたいわけでもない。

とはいえ、この場所に集まって来る人には “自分で仕事を起こす” ことを期待したいし、そういう人に投資をして成長させていく「起業家集団」でありたいという。

若者の背中を押し、共にすすむ

山崎さんにとって、仕事とは、働くこととは、一体何なのだろう。最後に、その考えについて触れた。

「その人の人生も生きる。僕はいろんな人の人生に関わっていきたいんです。たまたま行ったお店で仲良くなった人であっても、その人が『何かをやりたい』と思っていることがあれば、その思いを昇華させてあげたいし、成功させてあげたい。そして、その人の背中を突き飛ばしたくなります。」

日々過ごしていれば、当然、人に出会う。そこで仲良くなった人が、まほロバに関わるかもしれないと考えると、人ごとではなく、すぐに自分ごとになるそうだ。生きる全てが山崎さんの仕事に繋がっていく。だからこそ山崎さんの中では、「仕事」と「遊び」と「生きること」の境目はないという。

--「働くことは、生きること」

山崎さんは、、そう言い切る。

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先ほどの “背中を突き飛ばしたい” という気持ちは、山崎さんからすると、「応援」ではないそうだ。

「実は、誰のことも応援していないのかもしれない。応援というよりも、一緒に進みたいんですよね。」

何か想いを持っている人に対して「やったらええやん」と言えるのは、山崎さんがまほロバという一つの場所を持っているから。例えば、「ラーメン屋をやりたいんですよね」という声に対して「早くやらせてあげたい。次のステップに進んでもらいたい。」その山﨑さん想いの裏には、“やりたいと言いつつやらないのは、成功体験がないから二の足を踏んでしまうのだ”。”どんなことでも一回成功したことがある人は、ラーメン屋をやりたいと思ったらすぐに物件探しをはじめるという行動スタイルが身についている”という考えがある。

「その、成功体験の癖を、いろんな人につけてほしいなって思っています。だから、応援じゃないんです。背中を押してあげて、一緒に前に進んでいくこと、それが僕の仕事です。」

きっと、それは若者が社会とつながる中で得られるもの。まほロバ、そして山崎さんの仕事は、そうやって成功体験を積む若者をこれからも世に輩出し続けていくのだろう。

 

おまけ:丹後バルにおじゃましてきました!

別の日にまほロバに遊びに行くとそこでは、「丹後バル」が開催されていた。

丹後バルは、丹後のとびきり美味しい食材を介して、様々な人とつながりながら、楽しくて美味しい企画をしています。(引用:Facebookページ

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当日のまほロバは大盛り上がりで満員状態。それでも次から次へと人がやって来る。

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京都の北部、丹後の食材をふんだんに使用したメニューとなっており、どれを頼むかついつい迷ってしまう。

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その中でも気になった、「田舎風鶏肉の煮込み、丹後地中海風Green Salad、イタリアンオムレツ」を注文。どれも本当に美味しく、また、途中で丹後の紹介をしていた店長からは「丹後愛」がひしひしと伝わってきた。

このように、地域にある良いものを知って、楽しんでもらうという企画もまほロバでは行われている。こうやって出会った地域を訪れてみたいと感じるのは、カウンター越しに会話する店長から伝わる熱量なのかもしれない。

お店を出す人、お店に来る人、様々な若者たちの「次の一歩」に繋がるお店、まほロバ。今日は一体、どんなお店が開くのか楽しみだ。

ライター
fuu.kawamoto
地域
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