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【イベントレポート】子育て×商店街フォーラムーみんなで考える地域のかたちー
2025/03/12

2025.2.2 子育て×商店街フォーラムを開催しました。

商店街創生センターでは、商店街でできる子育て支援について、商店街関係者と子育て支援団体、会社員、学生等業種の異なる様々な参加者とがざっくばらんに意見交換していただく「子育て×商店街フォーラム-みんなで考える地域のかたち-」を初開催しました。

京都経済センター3階のオープンイノベーションカフェ「KOIN」を会場に、50名の参加者が集いました。
肩書や立場の違うそれぞれが、「商店街×子育て」というキーワードでつながり語り合う2時間半となりました。

開会に先立って、主催者から開会の挨拶。「子どもが笑顔のまちは、誰もが笑顔のまち」をテーマに掲げ、3部のプログラムにわたる子育てフォーラムが幕を開けました。

「地域との繋がりが希薄化している中、子どもから高齢者の方まで、世代を問わず交流することができ、店主さんや地域との絆を感じることができるのが、商店街の魅力」

 

総合司会は、まちとしごと総合研究所の東さん

 

 

第1部:オープニングトークタイム

 

最初のプログラムは、ウエダ本社の林さんによるオープニングトーク。
はたらく環境の総合商社であるウエダ本社内で、女性の働き方を伴走するutenaworksを担当する林さん。
子育てで培ったソフトスキルを「働く」に活かす活動をされている。

事例①
「utenacafe」
毎週火曜日に開催。
家事や育児に追われ自分の時間が取れない子育て中の女性を主な対象に、自分と向き合い、自分のための時間をとる場所、utenacafe。自己分析やロールモデルトークなどから、母でない「私」を考える時間です。

事例②
「utena worklab.」
会社にある様々な仕事に自分のペースで取り組みながら、得意なことを見つけ、個性やキャラクターを生かした、わたしらしい“はたらく”を見つけます。
毎日9:00-15:00の間で30分単位に設定した時間枠から好きな時間枠を選んで出勤。
ハードスキル(専門知識等)を徐々に深めていく。

事例③
「地域とはたらく」
京田辺市のスーパーのInstagramの運用を、地域のお母さんから募る事業。
Instagramの投稿を地域のお母さんが作成。一人ひとりの個性を活かしながら、作成することができるのがこの事業。

「自分ごととして地域に関わることで、地域の魅力に気づくと同時に、地域がもっと良くなり、その人を地域に呼び込む、そんな循環が生まれてくる。住んでいる地域で働くを作ることに意義があると感じました。
本日は、子育て層×地域×ソフトスキルを掛け合わせて、皆さんの得意が活かされる機運を醸成していきたい。」と林さんは話を締めくくりました。

具体な事例を交えたトークの中には、商店街と地域と子育てこれからのキーワードが散りばめられていました。

 

 

第2部:私たちの”やってみたい!”から生まれた商店街・地域での取り組み事例発表

第2部の事例発表では、京都府内の各エリアで活躍する5組のプレゼンテーターがそれぞれ7分間の発表を行いました。

knocks!horikawa 学び担当 西村奈美さん
京都市上京区の堀川商店街にて、本×アート×まなび基地=まちの交流拠点knocks!horikawaを運営している西村奈美さんは、小学校教員を退職後、堀川商店街を起点としたまちづくりに取り組んでいます。
商店街はいつも空いていて誰かがいる。世代を超えて人が繋がれる場所を作りたい。
シェア型図書館や平日夜に開設した子ども向けの学びの場の取り組みを紹介。

【NPO法人京都子育てネットワーク 田中千鶴事務局長】
孤育てを防ぐため、居場所・環境・関係づくり支援に取り組み、時代のニーズにあった事業を展開。
子育ての社会化に向け、会社の上司や同僚、地域の方や若者と繋がり合って、それぞれが出来ることをみんなでやる中で子供が育つ。親子さんも笑顔で子供と向き合える、そんな風土づくりをしたいと話す田中さん。
伏見区の深草商店街と連携し実施した、おさんぽツアーを紹介。引っ越しされてきた、地域に繋がりのない方等に地域紹介ツアーを紹介。

NPO法人まいづる遊Bixs 児島信行代表理事
地元舞鶴市にて、自然・文化・人等の地域資源を活用し「あそび」を体験する活動をとおして、あらゆる人と交流、笑顔あふれるまちづくりを目指しています。
舞鶴市の平野屋商店街で開催した、笑店街借り物競争を事例発表。
商店街で借り物競争をしながらお店をまわることで、街について学び、ドキドキ・ワクワクしながら街で遊ぶ。
あらゆる人と交流し、笑顔あふれるまちをつくりたいと話す児島さん。

ミナミリビングラボ  安尾香奈さん
空間デザインをしながら、地域に面白い場を作ろうと京都市南区にあるミナミリビングで活動中。
東寺道商店街にて、子育て中のお母さんと一緒にイベントをとおして関係性を育んだそのプロセスと参加された方々の心の変化について発表。
”やってみたい”を叶えるには、チャレンジの場と応援しあえる関係性づくりが重要。
”やってみたい”を表現すると、自信につながり、関わりをもった場にまた来たくなる、誰かの背中を押すことが出来る。”やってみたい”から喜びの循環をおこす人を増やしていきます。

一般社団法人 my turn 杉原惠 代表理事
13人の仲間と一緒に、人だけの関係性だけではなく、人と自然、人と社会、モノ・コトの「間」をつなぎ新しいコミュニティのカタチをデザインしている。
同会場のKOINで月1回、働く女性に向けてアイディアの実現やモヤモヤ解消のための相談窓口も担当。

合同会社shuchohoiku 波多野充希さん
当日会場内の見守り保育を担当。
今年度知事賞を受賞された、HOIKU-GIFTを紹介。

子どもたちは、見守り保育で遊んだり、会場内の親子さんのところへ行ったりと、自由に参加。
フォーラム時には、子どもたちの活き活きとした声も飛び交い、子育てフォーラムを楽しんでくれました。

 

第3部:こんなのあったらいいな♪理想の商店街とは?

第3部は、京都府 西脇知事の挨拶でスタート。

「商店街の可能性は高い。商店街関係者と子育て中の方等様々な分野で活躍されている参加者の皆さんと
お話して商店街の未来・可能性について探りたい。今日は皆様の生の声に触れさせていただき、これからの商店街に活かしていきたい。」

西脇知事の挨拶後は、いよいよ最後のプログラムである、ワークショップへ。

フォーラムのこれまでを振り返りつつ、西脇知事も含めた
参加者全員で、こんなのあったらいいな♪と思う理想の商店街について、
8グループに分かれ、ワールドカフェ形式にて意見を交わしました。
実現できる・できないではなく、自由な発想で意見を出しあい、模造紙に付箋を貼付。
どのグループも付箋が模造紙を覆いつくすほど、活発な意見交換が行われ、会場内は大盛り上がり。
子どもたちも付箋貼りを手伝う等、参加者全員でワークショップを楽しむ時間となりました。

そして、ワークショップの最後には、第一部、二部の講演をとおして、またワークショップでの意見交換を通じて
商店街でやってみたいことを各個人毎にシートに記入。
記入いただいたやりたいことシートは、HPの【続】子育て×商店街フォーラムに掲載中。

フォーラム内ではオープンチャットを共有。フォーラム後も参加者の皆様が繋がれる場をつくりました。
参加者皆様の貴重なアイディアは今後、
商店街関係者がやりたいことと参加者のやりたいことを掛け合わせると何が生まれるのか商店街関係者と参加者の皆様に希望を募り、商店街と一緒に実現いただけるよう支援していきます!!

この日集まった50名の参加者一人ひとりが、子育ての観点から商店街のかたちや関わり方を考えました。
時間が足りないくらい熱気に満ちた子育てフォーラム。立場や業種を越え、「商店街×子育て」という言葉でつながった今回のフォーラムをきっかけに、
地域コミュニティの核として商店街の可能性がますます広がっていくことでしょう。

 

最後は全員で記念写真📷✨

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