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【第25号】100人の商人で再び与謝野町を盛り上げる!第1弾は、この春に植樹会を迎える「桜プロジェクト」
2018/03/09

 

ユニークな名前が特徴の「くすぐるカード会」とは

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「くすぐるカード会」は、2014年に与謝野町の商店が新たに設立したポイントカード会のこと。

これまでの経緯としては、旧野田川町の「おりっこカード会」と旧加悦町の「夢カード会」、そして旧岩滝町の商店が 与謝野町の合併を経てひとつになり「よさのカード会」が誕生。

その後、 与謝野町での買い物や食事を楽しんでもらえるように” “みんなの心をくすぐるような存在になるように という思いを込めて、新たに「くすぐるカード会」が設立されました。

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加盟店の店頭にはこちらの可愛いカエルのイラスト入りの青い旗が掲げられています。 カエルのキャラクターは、くすちゃん、ぐるちゃんの愛称で親しまれています。

現在、加盟店は63店舗あり、与謝野町商工会内に事務局を置いています。くすぐるカード会では、毎月1日に発行される情報紙「くすぐる」の発行や、ポイントアップセール、ガラポン抽選会、各種お客様感謝イベントなどさまざまな取り組みを行なっています。

本日は、与謝野町で2017年より動き始めた「百商一気」のプロジェクトについて、中心となって動いているくすぐるカード会会長の小長谷さん(メガネ店「めがね館」店主)と、与謝野町の生産者と飲食店で地産地消に取り組む「まちグル部」初代部長の公手さん(飲食店「弥次喜多」店主)にお話を伺いました。

  

100人の商人で再び与謝野町を盛り上げる「百商一気」とは

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▲写真左から公手さん、小長谷さん。

 

2016年から地域商業の活性化を目的とした新たな組織体をつくろうと、京都府の支援を受け、与謝野町商工会や地域おこし協力隊、商店街に興味がある与謝野町内外の若手メンバーと共にワークショップなどを通して少しずつコンセプトを決めていった「百商一気」。

ワークショップでは、与謝野町には文政年間に宮津藩の圧政に立ち上がったことで有名な「百姓一揆(通称:吉田一揆)」の歴史があり、それを題材として小学生の劇をするなど、自分たちにも馴染みがあること、そして何かを起こすという目標に向かって人が集まる文化があることから「百姓一揆」をキーワードに何か仕掛けていきたい! という意見が出てきたそう。

そこから着想を得て、この地にある百の商店・人が一気一丸となって動いていく、この取り組みを行う組織名を「百商一気」と命名しました。

立ち上げ当初は、くすぐるカード会が中心となり、集まった人たち自らが知り合いに声をかけてメンバーを増やしていったそうで、その様子はまるで一揆に向かって進む、かつての百姓を彷彿とさせます。これからご紹介していく「桜プロジェクト」は百商一気が行う初めての企画です。

百商一気が立ち上がったタイミングで、これまで小長谷さんが取り組んできた「くすぐるカード会」の活動にも賛同してくれる方が現れ、新たにカード会に加盟する店舗が増えたのだとか。実は公手さんもそのうちの1人です。

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「はじめて小長谷さんから『百商一気』のお話を聞いた時、新しい考えや感覚をお持ちの方だなと感じました。その後、何度も顔を合わせていくうちに、こういった取り組みを、様々な商売をされている与謝野町のみんなでやったらおもしろいのではないかと考えるようになりました。」(公手さん)

合併して与謝野町になる前の「野田川町」出身の公手さん。若い頃に出身地の話をしても、あまり世の中に知られておらず悔しい思いをしたことがあったそう。かつて盛んだったちりめん産業も衰退していくなかで、この町になんとか見所がほしい、お客さんに立ち止まってほしい、出身地のために何かできないかとずっと考えていたのだとか。

「季節を感じられるもので訪れる人が楽しんでもらえるものを、と日本人が好きな桜を植え、サイクリングロードを日本一の桜並木にできたらいいな~と弥次喜多に来るお客さんと話していたんです。これは20年来の夢でした。『いつかをキーワードに、こういうことをやりたいな~と思っているんです!』と小長谷会長に話してみると、『それはいい、ぜひやりましょう!』と言ってくださって。今こうして桜プロジェクトが実現できることをとても嬉しく思います。」(公手さん)

  

与謝野を日本一の桜のまちへ!「桜プロジェクト」がスタート

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現在進行している「桜プロジェクト」には、大きく2つの取り組みがあります。

ひとつめに桜の植樹です。20179月の決起集会を経て、20181月に与謝野駅裏に植える桜の木のオーナーを、15,000(桜の苗木)と1口10,000(桜の苗木と桜の盆栽)で募りました。応募本数は100本を目標にしていたのですが、最終的には予想を上回り145本となりました。地元の方からもいい取り組みだと応援していただけたのが嬉しかったですね。

こうして新しくプロジェクトを立ち上げていくなかで、植樹地の選定・諸契約・周辺地主の方や関係機関の同意書等、全てが初心者だっため悩むことや肝が冷える瞬間も多々ありましたが、こうして3月に植樹会の開催が決まって少しホッとしています。公手くんの熱い想いが実を結びました。」(小長谷さん)

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▲決起集会当日は68名が参加。先駆けとして4本の植樹を行なった。

 

もうひとつは、桜に関する商品開発です。中でも地域の方はもとより、与謝野町に来ていただく観光客の方にも楽しんでもらえるような、桜を使ったおいしい『食』を提供したいと考えています。与謝野町には、地元飲食店が地元生産者の食材を使い、地産地消で地域を活性化させようと取り組んでいる『まちグル部』というグループがあるのですが、桜プロジェクトに合わせて与謝野の食をPRきるようにそれぞれのお店で食品開発を行なっています。」(公手さん)

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こちらは、先日与謝野町商工会で行われた、「桜プロジェクト」新メニューの試食会の様子。

会場に集まった方々の元には、与謝野町内の飲食店や菓子製造業、生産者の皆さんが考案した12種類の桜を使った商品が一つずつお披露目されました。より良い商品になるように、みなさんは真剣な眼差しで一つずつ見た目や味を確かめておられました。

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こちらは今回試食させていただいた桜メニュー。完成した商品の一部は、321日に開催予定の植樹会で楽しめるそうですよ。どんな桜メニューが誕生するのか気になる方はぜひ、植樹会に足を運んでみてくださいね!

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-それでは、最後になりましたが「百商一気」の今後の意気込みをお聞かせください!

「私は、将来的にこれらの取り組みの母体となる株式会社を設立したいと考えています。今回の桜プロジェクトを通して与謝野町を盛り上げていきたい熱い思いのメンバーを募りながら、良いチームをつくっていきたいですね。今後は、町の空き家などの活用も検討していきたいと考えています。興味のある方は与謝野町内外からでも積極的に関わってもらえると嬉しいです!」(小長谷さん)

「第1弾として桜プロジェクトを進めている最中なのですが、実はもう第2弾を考え始めているんです(笑)。与謝野町の米農家さんとコラボした企画なんですけど、まずは友達に頼んでちょっと試してもらっています。今後も『百商一気』のなかで新たなプロジェクトが生まれ、みんなの夢を実現していきたいですね。プロジェクトを通して、小長谷会長がいつも言っているような『与謝野町を若者が帰ってきやすい場所』にしていきたいです!」(公手さん)

まもなく植樹会の開催を迎える「桜プロジェクト」。与謝野町を盛り上げようと熱い想いをもって取り組む小長谷さんや公手さんの意気込みがひしひしと伝わってくるインタビューでした。取材日は大雪でしたが、その雪の下でこれから迎える春に向かって着実に準備を進めてこられました。ぜひこの機会に与謝野町に足を運んでみてくださいね!

 

Information

  • 日程:321()
  • 植樹会9:0011:00@与謝野駅裏
  • まちグル部:10:0014:00@与謝野駅前

ライター
Anna Namikawa
地域
丹後

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