赤と白のツートンカラー、「トゥクトゥク」と聞こえる独特なエンジン音が名前となった三輪自動車。タイの街ではおなじみですが、なんと亀岡北町商店街でも乗れるんです。トロッコ亀岡駅からのんびりと約15分で古き良き時代の面影いっぱいの商店街の町並みが見えてきます。
なぜ、亀岡の北町商店街にトゥクトゥクが?
観光客をなんとか商店街に引き寄せ,1~2時間滞在してもらう方法はないか?と商店街の会合で話し合っていたときのこと、「そうだ、あれはどうか?」と候補に挙がったのがトゥクトゥク。
商店街のある方が沖縄の竹富島にある宿泊施設を利用したときに、宿泊客の島内観光に使用され、「面白い、なんかに使えないなぁ」とずっと記憶の中にあったそう。さて、トゥクトゥクを思いついたものの、事業にどのように活用できるのか?
商店街内の銀座屋ギャラリーが共同ショップ兼カフェとして週末オープンするので、それに併せてまずは運行。「北町商店街ご利用券」(1000円)を購入いただいた方が利用できるシステムにしました。
●銀座屋カフェドリンク券、●有形登録文化財楽々荘鑑賞券、●北町商店街金券700円を使えば、乗車だけでなく、ゆっくりと北町商店街も楽しんでもらえるしくみです。
高速も出せるけど・・・ゆるりと。
この北町銀座号は3人2列の6人乗り、トロッコ亀岡駅より土・日・祝のみ一日5便運行。タイの屋根だけしかないトゥクトゥクとは違って、横には透明シートも張られ、雨風も防げます。乗車口には安全チェーンも装備されているので、安心です。速さは30km/h位なので、ゆるゆると亀岡の街を眺めながらが移動できるのがうれしいですね。
北町商店街のシンボルマークはウサギ
トゥクトゥクの屋根の上にかわいいウサギのマークをみつけました。そういえば、さっきの銀座やカフェの店前にもウサギ柄の垂れ幕がかかっていました。
北町には、丹波の開拓神「鍬山(くわやま)大明神」をご神体とした山鉾「鍬山」があります。この神の使いがウサギなのだそうです。その中で、ウサギは商店街の新たな動きのシンボルとして活躍しているのです。
トゥクトゥクでミュージアム商店街へ。
北町商店街は、ミュージアム商店街を目指して、明治時代の京都経済界重鎮、また山陰線の生みの親である田中源太郎の邸宅だった「楽々荘」、地域の人が集う「銀座屋カフェ」、「手作り甲冑のコレクション展示」、レトロな文具や1950年代の漫画、雑誌を保管・展示する「やまざき商店」、アールブリュット作品を紹介する「みずのき美術館」他、歴史と文化的遺産を生かし、まちの賑わいを取り戻そうと商店街活性化の様々な取り組みを展開されています。
トゥクトゥクは、乗って楽しく、ミュージアム商店街を巡って楽しくさせる、賑わいの神の使いかもしれませんね。
◇トゥクトゥク北町銀座号:(トロッコ亀岡駅前発10:45,11:45,12:45,13:45,15:45)*土・日・祝のみの運行
◇おすすめルート:トロッコ亀岡駅→トゥクトゥク→北町商店街→トゥクトゥク→JR亀岡駅
●亀岡北町商店街:www.kameoka-kitamachi.com、
www.facebook.com/pages/北町商店街/391567830862995
●楽々荘:rakurakuso.com、●みずのき美術館:http://www.mizunoki-museum.org
●銀座やカフェ:www.facebook.com/ginzayacafe/