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【第20号】まもなく開催!第15回「そらたね祭」。企画に関わる学生達から、今年の思いや意気込みを伺いました。|新大宮商店街
2017/10/16
そらたねプロジェクトのみなさん。(写真提供:松野実菜)
そらたねプロジェクトのみなさん。(写真提供:松野実菜)

新大宮商店街と学生達が一緒になって企画する、年に一度の「そらたね祭」とは

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 京都市北区に位置する新大宮商店街

 北大路通りから北山通りまで約1キロメートルに渡って180店舗が軒を連ねており、京都市内でいちばん距離が長い商店街と言われています。

 鶏肉屋さんや電器屋さんをはじめとする 昔から人々の生活に密着してきた商店だけでなく、最近は朝ごはん屋さんや個性的な花屋さん、絵本カフェなど 新たなお店も増えている商店街です。

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7月に開催した夏祭りの様子。この日は歩行者天国になる。

 

 新大宮商店街で7月に開催される「夏まつり」は毎年大盛況。今年は35回目の開催でした。

 当日は、「そらたね祭」に関わっている そらたねプロジェクト(※1) の学生さん達も、ボランティアとして夏まつりに参加。運営のお手伝いやブース出店を通して、まちの人たちと交流したり、プロジェクトの資金を集めたりしていたのだそう。

(※1)そらたねプロジェクト・・今年度より「そらたね祭」の活動主体が「そらたねプロジェクト」になりました。ここに集まる学生は、京都の様々な大学に通う学生達。学部も学年もバラバラだそうです。

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昨年のそらたね祭の様子(写真提供:松野実菜)

 

 そんな新大宮商店街で、 “地域と若者の交流” を目的に開催されている「そらたね祭」。毎年、商店街と学生達が一緒になって企画をしています。元々は、同じく北区にある立命館大学の太鼓サークルが 2003年に商店街で太鼓の演奏をしたことがきっかけではじまったのだそう。

 そこから若者と商店街の交流が生まれ、現在に至ります。

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昨年のそらたね祭の様子(写真提供:松野実菜)

 

 今年は10月21日に開催ということで、「そらたね祭」はまもなく本番を迎えます。

 “そらに向かって笑顔や希望がのびていく” というコンセプトで開催されており、15回目となる今年は「商店街周辺で暮らす子ども達に、地域との『絆』を一段と感じてもらえるようなお祭りにしたい!」と、そらたねプロジェクト代表の佐々木洋輝(ささき ひろき)さんの言葉にも力が入ります。

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会議を行なっているコミュニティスペース「新大宮みんなんち」。右から2番目が代表の佐々木さん。

 

 本日は、そらたねプロジェクトに所属する学生達に伺った「そらたね祭」に対する思いや意気込みをお届けしていきたいと思います。

 

商店街のみなさんと、学生生活4年間以上の関係性が生まれる「そらたね祭」

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松野実菜さん(4年生・福岡県出身) 。昨年のそらたね祭代表を務める。

 

-まずはじめに、現在進んでいる企画や 今年のメンバーの雰囲気について聞かせてください!

松野さん(以下、松野):わたしは昨年 そらたね祭の代表を務めたのですが、今年は上級生が少ないので「相談役」として引き続き関わっています。

 今回の「そらたね祭」では、商店街の方々とコラボしたワークショップなどの開催に力を入れています。たとえば、手芸屋さんでの手芸ワークショップ、お花屋さんでのフラワーアレンジメント講座、豆腐屋さんでの餅つき企画など 商店街のみなさんと一緒に開催しているものに加えて、今年新たに商店街に加わった「そらいろチルドレン」で紙芝居を開催予定しています。

 また、台紙が付いているマップを持って商店街を歩く スタンプラリーの参加店舗が以前よりも増えたので、商店街を巡ったり店主の方々と交流するきっかけにしていただけたらいいなと思っています。

 今年のメンバーはやる気に溢れた1年生がたくさん加わってくれたので、とてもフレッシュで勢いがあります。そんな1年生達も含めて、子どもが好きなメンバーが多いのが全体としての特徴だと思います。

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そらたねプロジェクト ミーティングの様子(写真提供:松野実菜)

 

-「そらたね祭」を開催するにあたって商店街の方々の反応はいかがですか?

松野:関わってくださる商店街の人たちはとても優しいです。当初から「そらたね祭」に関わっておられる店主の方が、過去の先輩達のことを話してくれたり、当時の写真を見せてくれたりします。自分たちが知らなかった これまでのそらたね祭や、新大宮商店街の歴史を知れるのでとても嬉しいです。

 また、「そらたねプロジェクト」に所属する学生は大学進学を機に京都に来たメンバーが多いのですが、ここにいると地元以外でも “地域に愛されている” ことを感じられるんです。商店街も、このプロジェクトもすごくあたたかい場所だと思っています。

佐々木さん(以下、佐々木):打ち合わせや買い物で訪れた時の 店主の方々とのコミュニケーションが楽しいですよね。顔を覚えてもらえて「頑張ってるか?」と声をかけてくれて。時にはサービスをしてくれることもあるんです。

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山本純平さん(1年生・滋賀県出身)。

 

-みなさんは、普段から商店街へ買い物に行かれるんですか?

山本さん(以下、山本):なかなか全ての店舗に行くことはありませんが、パン屋さんや服屋さん、カフェには普段から足を運びますよ。服屋さんには僕の好みの服が置いてあるので、時々そこで購入しています。

松野:わたしも、その服屋さんの前に置いてあったパジャマがほしいなって思っているんです! 上下セットでかわいいんですよ。

番匠さん(以下、番匠):わたしは、富山県から京都に引っ越して来た記念に 商店街の蕎麦屋さんへ蕎麦を食べに行ったことがあったり、時々友達を連れて絵本カフェに行ったりしています。

佐々木:僕は、先ほども寄って来たのですが、パン屋さんや鶏肉屋さんの唐揚げを買うことが多いですね。

番匠:わたし、このあと 唐揚げ買いに行きたいです!笑

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番匠佑季さん(1年生・富山県出身)。

 

-1年生の2人が今回、「そらたねプロジェクト」に関わろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

山本:授業前に、大講義室で代表の話を聞いたことがきっかけですね。正直、はじめはあまり興味がなかったのですが、考えるうちに “おもしろそう!” とだんだん興味が湧いてきて。地域に関わることはとてもおもしろいですし、今は楽しいからやっています

番匠:わたしは、はじめから「地域」に興味があったわけではないんです。ずっと「広告」に興味があって。「そらたねプロジェクト」は、先輩方からそういった 広告や広報の分野にも関われると聞いて “やってみよう!” と思いました。

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佐々木洋輝さん(3年・広島県出身) 。そらたねプロジェクト代表。

 

-それでは最後に、まもなく開催する「そらたね祭」への意気込みをお聞かせください!

番匠:「そらたね祭」のスローガン通り、“たくさんの笑顔であふれるお祭り” にしたいです!

山本:先日、買い物のついでにお店のスタッフさんと話していたのですが、 “新大宮商店街の『1キロメートル』の団結力をどうやってつくっていくのか”  “この商店街で僕達のような若者ができることは何なのか” という大きなテーマが「そらたねプロジェクト」の活動の先にあるなと思っていて。そんな、先のことを考えつつ まずは目の前の「そらたね祭」に向けて準備を進めていきたいと思います。

松野:今年は、学生生活最後の「そらたね祭」なので、楽しく悔いなく終わりたいです。また、新大宮商店街を「そらたね祭」の卒業生達が気軽に戻ってこられる場所にしていきたいし、就職で離れる自分自身が将来帰って来たくなるような場所にもしていきたいと思っています。

佐々木:「そらたね祭」に参加してくれた地域の子ども達が大学生になった時に 運営側に参加したくなるような、そんなお祭りにしていきたいです!

 また、今年は「そらたねプロジェクト」の代表として、商店街の方々やメンバーに関わってきた1年間でした。いろんな人と出会って、関わって、学んで、身につけてきたものや、先輩方から引き継いできたもの、そして、商店街の方々と築いてきた「信用」を次の世代へ渡していきたいと思っています。

-みなさん、本日はありがとうございました! 本番を楽しみにしています。

 

 学生達にとっても、授業の一環で “地域に関わる” という機会が以前よりも増えてきた昨今。「そらたね祭」に関わる学生のみなさんは、自分達が “やってみたい”  “楽しい” という感覚を大切にしてきたからこそ、15年もの間続いてきたのかもしれません。

 その影には、新大宮商店街で学生を受け入れ続ける土壌を耕してきた大人達の努力があったのだと思います。大学進学で京都にやってきた学生達が “地域に愛されている” と感じられるような、新大宮商店街。学生生活4年間だけで終わらない関係性が続くのも、こういった “また帰りたくなる” あたたかい雰囲気が商店街にあるからではないでしょうか。

 10月21日はぜひ「そらたね祭」に足を運んでみてくださいね!

 

【第15回 そらたね祭】

日程:2017年10月21日(土)

時間:11:00 〜 19:30

場所:新大宮商店街にて

※Facebookのイベントページはコチラ

ライター
Anna Namikawa
地域
京都市

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