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【第22号】今、南丹市・園部エリアがおもしろい!まちでうわさの「語りバー」へ行ってみた。|本町繁栄会・宮町商栄会
2017/11/29

nigiwaukatariba

 宮町商栄会近くにある閉店したバーで、“園部エリアで楽しい企画をたくらむ仲間を増やしたい!” と毎月最終金曜日に開催されている「語りバー」。本町繁栄会と宮町商栄会の「にぎわう語りバ」という有志のメンバーで企画し、月ごとにテーマを変えて開催しています。

 まずは園部で仕事や生活をしている人たちが気軽に集まれるきっかけをつくろうと、語りバーは誕生。これまで「高校野球」や「プロレス」「バブル」などのテーマで開催してきました。この日のテーマは「メイドイン南丹」。

honmachi street

 語りバーを訪れる前に、まずは軽く腹ごしらえから! ということで、本町繁栄会にある「カナモンヤ cafe イヌイシ」(以下、カナモンヤカフェ) へ。こちらは、一風変わった特徴のあるカフェとして知られています。

kanamonya cafe inuishi

 お店の名前が「カナモンヤ」ということは・・もしかして金物屋さん・・?

kanamonya cafe inuishi

 そうなんです! ここは金物屋とカフェが組み合わさった新しい空間。早期退職したオーナーの犬石さんが、家業である金物屋を引き継ぎながらカフェを営業しています。そんな犬石さんに、カナモンヤカフェについてのお話を伺いました。

kanamonya cafe inuishi

-よろしくお願いいたします。なぜ、金物屋とカフェを一緒に営業しようと思ったのですか?

犬石さん(以下、犬石):カフェをしようと思い早期退職をしたのですが、両親から「半分でいいから家業の金物屋を残してほしい」と言われたんです。何かいい方法はないか・・と考えていましたが、それなら一緒にやってみるのはどうかと思い、このようなカフェをつくることにしました。

kanamonya cafe inuishi

▲こちらはチーズトーストサラダセットとコーヒーのセット。箸置きに注目です。

 

-そうだったんですね。犬石さんがカフェをはじめようと思ったきっかけは何だったのですか?

犬石:近年、この辺りからは喫茶店がなくなってしまい、まちの人たちがゆっくり時間を過ごせる場所が少なくなってしまったんです。なので、そういった場所を提供できればと思ってカフェの開業を決意しました。

-すごく落ち着く空間ですね。先ほどトイレのマークがかわいいなと思っていたのですが、これは犬石さんのアイデアですか?

犬石:はい。倉庫にあった古い釘を使ってつくりました。トイレ内の壁の装飾も同様です。

kanamonya cafe inuishi

犬石:また、こちらの青い時計も、倉庫で見つけた炊飯器のフタと古い釘でつくってみました。両親がお店をしていた頃の古い金物が倉庫にあるので、カフェ内のいろいろなところで使っています。

kanamonya cafe inuishi

-すてきですね! カナモンヤカフェを訪れて、新たに「金物」に興味が湧くお客さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

犬石:そうですね。ありがたいことに、TVや雑誌などのメディアにも取り上げていただいたことで、「アンティークな釘が見たい!」と来られる方や、入ってすぐ左のコーナーにある昔ながらのレトロな水筒やお弁当箱、やかん、調理器具などを求めて遠方から来られる方もいます。

kanamonya cafe inuishi

-きっと、どんな世代の方が訪れても楽しめるお店なんだと思います。

犬石:お店周辺の土地開発が進んでいくなかで、このまちの “昔ながらの良さ” をどのように残していけるのかを考えています。「カナモンヤカフェ」を通して、これからも、訪れる人たちに “懐かしさ” や “新しさ” を感じてもらえるようにしていきたいです。

--犬石さん、お話ありがとうございました!

「商店街の店舗にひとりで入るのは勇気がいる・・」という声も少なくはない昨今。「金物屋」と「カフェ」を組み合わせた営業スタイルに、これからの事業継承のヒントを得た気がしました。訪れる世代によって “懐かしさ” や “新しさ” を感じることができるので、世代を超えて自然と会話が弾んでいくかもしれませんね。おもしろい組み合わせの「カナモンヤ cafe イヌイシ」にぜひ一度、足を運んでみてください!

  あわせて読みたい:

【第12号】イベントレポート「事業継承と共に、地域の担い手を作る」|ゲスト:奥村聡さん

■infomation■  「カナモンヤ cafe イヌイシ」

営業時間:am10:00-pm7:00  定休日:火曜、第1、3日曜日

Facebookページはコチラ

 日が暮れるまでカナモンヤカフェで過ごした後は、お目当の「語りバー」へ。

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 会場に向かって歩いていると、宮町商栄会にある美容室「Cube」の角を曲がった瞬間、何やら怪しげな青い光が見えてきました。

nigiwaukatariba

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 外灯も仮面を被っていて、さらに怪しさを感じます・・。

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 入り口の前に「営業中」という看板を発見しました。それでは中に入ってみましょう!

 先ほどご紹介した通り「語りバー」は、閉店したバーを利用しています。店内はシャンデリアが飾られ、高級感溢れる雰囲気が今でもほんのり漂っています。

kataribar

▲左が本町繁栄会の谷尻さん、右が北村さん。

 今回、この企画をはじめられた、宮町商栄会の樋口さん、本町繁栄会の谷尻さん、飯田さん、北村さんの4名に「にぎわう語りバ」や、園部の商店街についてのお話を伺いました。

-よろしくお願いいたします。まずはじめに、どういった経緯で「にぎわう語りバ」を始められたのですか?

谷尻さん(以下、谷尻):元々は、この本町・宮町周辺にある約50軒ほどの事業所で連携して、何かおもしろいことをしよう! と有志でスタートしました。

 どちらの商店街も店主の高齢化が進み、店舗数も減ってしまうなかで “どうにか自分たちの力でまちに賑わいをもたせることはできないか” と、集まって話していたんです。

 「テーマごとに語り合うバー」という発想は、大阪にあるプロレス好きが集まる飲食店を参考にしています。わたしも時々訪れるのですが、はじめて行った時に “プロレス好きな友達と一緒に飲むのはこんなに楽しいんや!” と感じたんですよね。なので、そういった取り組みを地元・園部でもできたらいいのではないかと思いました。

uwasa project

▲うわさプロジェクト(ピンクの吹き出し)の様子。

-マニアックな会、なんだか楽しそうです(笑) 先ほど、カナモンヤカフェで見かけたのですが、「うわさプロジェクト(※1)」の取り組みもされているんですね。

谷尻:はい。この取り組みも両商店街のメンバーで企画しているのですが、なかなか楽しんでもらえているみたいです。今年の12月に、再び商店街のうわさを募集する予定をしています。

 この「うわさプロジェクト」や「語りバー」をはじめたのは、まちに関してのアンケートをとった時に、若者にとっての娯楽が少ないという意見があったことがきっかけです。こういった取り組みだったら、若者でも気軽に参加できるのではないかと思いました。

 また、このような企画をする際に、定期的にメンバーでランチミーティングをしています。一般的な商店街の集まりは夜に開催されることが多いのですが、商店街のメンバーは個人事業主が多いですし、自分たちはお昼の方が時間の調整がしやすいことに気づいたんです。

(※1)うわさプロジェクト・・2011年2月に青森県八戸市の「はっち」というポータブルミュージアムで実施された、「八戸うわさプロジェクト」から全国に派生している取り組み。

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▲真ん中が樋口さん。本日の音楽を選曲中です。

-ランチミーティング! おしゃれなIT企業みたいですね(笑) 語りバーに来るお客さんは、周辺にお住いの方が多いのですか?

北村さん(以下、北村):そうですね。近所の方が多いと思いますよ。いつも、だいたい21時頃から少しずつお客さんが増えていく印象ですね。

樋口さん(以下、樋口):8割くらいが地元の方だと思います。前回は満員で、椅子が足りなくなったんですよ!

-すごいですね!集客はどのようにされているのですか?

樋口:基本的にはFacebookでの発信のみです。また、当日にメンバーが知人に電話をかけていくなど、地道に集客をしています。少しずつ口コミなどでも広がっているみたいで、前回から初めてのお客さんが訪れるようになりました。新たな方が来てくれるのは嬉しいですね。

-毎月、テーマはどのように決めていくんですか?

樋口:ずばり、メンバーの思いつきです(笑)。この場で「次回どうする?」と話したり、お客さんとして来てくれた方に次は中に入ってもらったり。あとは、ランチミーティングで考えることもありますよ。

made in nantanbar

樋口:今回は「メイドイン南丹バー」ということで、南丹市に工場をもっている湖池屋さん、男前豆腐店さん、井筒八ッ橋さん、雪印メグミルクさんの商品を並べたおつまみプレートを用意しています。今回は自分たちで仕入れに行きましたが、今後は南丹市にある企業の社員さん達にもカウンターの内側に入ってもらえたらいいなと思っています。

-広がっていきそうですね! これまで開催したなかで印象的なテーマは何でしたか?

谷尻:プロレスバーが一番おもしろかった気がします。

飯田さん(以下、飯田):いや、バブルバーやな! 売り上げ的にも良かったから(笑)

樋口:そういえば、次回のテーマはどうします? 文房具バーとか万年筆バーとかどうでしょう。文房具屋さんの店主に声をかけて、カウンターに全部商品並べてみたら楽しそう!

他にも、飲めない人専用のバーとかやってみてもおもしろいんじゃないかな(笑)

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北村:それ、中に入るの絶対ぼくじゃないですか・・(苦笑)

飯田:書道バーもやってみたいな!

樋口:こんな風に、語りバーをきっかけにメンバーやお客さん同士でも、次回のテーマについての話が膨らむので、出てきたアイデアをこの場で実現していけたらいいなと思っています。真面目な話をすると、地域においてこのようなフラットな場で人と出会えることが大事だと感じていて。

-なるほど。文房具バーは女の子も好きそうですね。開催日は今後増えていく予定ですか?

谷尻:本当は、第4金曜日以外もオープンできるといいなと思っているんです。他にも「やってみたい!」と思ってくれる方がいたら、ぜひ一緒に取り組んでいきたいですね。また、語りバーを通して、空き店舗や空きスペースの活用にもアプローチできたらいいなと思っています。まちの賑わいを考えた時に、お店が閉まったままだと寂しいじゃないですか。

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-今後の語りバの運営について、どのように展開していきたいですか?

樋口:運営側のシステムを整えていきたいですね。先ほどあったように、もう少し稼働率をあげたり、他の場所でも開催できるようにしていきたいと思っています。もちろん、店主やテーマも募集中ですよ! そういったところも含めて、京都市内にある日替わり店長のお店「魔法にかかったロバ」も一度見学に行きたいと思っています。

飯田:ごめん・・、俺この間「燻製とハイボール」に惹かれて抜け駆けで行ってしまったんやわ・・。またみんなで行こう(笑)

-- to be continued…

参加して感じたのは、ユニークなテーマで集まる「にぎわう語りバ」があることで、時間が経つにつれて「まちの賑わいづくり」に関する情報交換や、アイデアを共有する場にもなっていたということ。

次はあそこの人に話を持ちかけてみよう! こんな企画だったらコラボできるのでは? と、4名を中心に誰でも気軽に楽しめる場をつくっておられるからこそ、若者にとっても「やってみよう!」という次のステップが踏みやすくなる気がしました。

最近、カフェやユニークな店舗が増えている園部エリア。商店街の周辺の店舗数は減っているのですが、先ほどご紹介したカナモンヤカフェのような「金物屋とカフェ」や、「魚屋と料理屋」の組み合わせなど、おもしろい業態のお店は増えているのだとか。

また、園部の中心市街地にはシェアハウスが誕生し、現在、地域おこし協力隊の若者が暮らしはじめています。彼がライティングや編集、デザインができるということで、商店街としても若者と協力しながら発信力を上げていこうと考えておられるそう。今後の園部の商店街が楽しみですね!

  あわせて読みたい:

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【第18号】やりたいことができる環境で、成功体験の癖をつけてほしい|「魔法にかかったロバ」代表・山崎達哉さん

■infomation■ 「語りバー」

開催日:毎月最終金曜日  開催時間:18:30~

※詳細は「にぎわう語りバ」のFacebookページにてご確認ください。

 

ライター
Anna Namikawa
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